2008
2009

ベンチマーク・カー

458 ITALIAが世界を魅惑

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458 Italia
F60
2010
ベンチマーク・カー
2009ベンチマーク・カー
00:00
各種の瞬間ガレージ
1947
1947初勝利
1948166 MMのデビュー
1949ル・マン勝利
1950
1950赤のミッレミリア
1950F1デビュー
1951F1初勝利
1952マルゾットのモナコ優勝
1952アスカリの勝利
1953スポーツカー選手権
1954最後のパンアメリカン
1954パリのクイーン
1955クーペのレディ
1956チャンピオンファンジオ
1957CALIFORNIA DREAMING
1957最後のミッレミリア
1958優美なチャンピオン
1959米国に挑む
1960
1960シリーズ開始
1961赤の独占
1962マスターピース
1963ル・マン、イタリア
19642つの世界のヒーロー
1965タルガで勝利
1966至宝の365 P
1967伝説のゴール
1968勝利への賛辞
1968アルゼンチンタンゴ
1969タスマニアのディーノ
1969ヨーロッパのマスターズ
1969新しいパートナー
1970
1970512 Sの奇跡
1971365 GT4 BB
1972312 P全勝
1972ホームサーキット
1973DINO 308 GT4が到着
197450回目の熱狂
1975チャンピオンのラウダ
1975初回
1976見事なオートマチック
19772回目のニキ
1978故郷で才能開花
1979シェクター世界一
1980
19808気筒エンジンを搭載した4シーター
1981モナコでターボが優勝
1982無敵の308 GTB
1983オープエアの楽しみ
1984フェラーリ初
1984スタイルの傑作
1985328、最後の舞台
1986米国の脅威
1987エンツォの夢
1988別れの日
1989マンセルのギア
1990
1990F1GP 100 勝
1991アイコンの進化
1992クラシックGT
1993クライアント専用
1994究極の洗練
1995F1ロードカー
1996シューマッハ初
1997革命的なギアボックス
1998スピード・フォルム
1999頂点に復帰
2000
200021年後
20012回目の世界タイトル
2002創業者への敬意
2003追悼アニエッリ
2004制止不能
2005SUPERAMERICAの魔術
2006エクスクルーシブXXプログラム
2007キミ、逆転王者
2008再びチャンピオン
2009ベンチマーク・カー
2010
2010赤のファン
2011全天候型FF
2012性能とデザイン
2013究極の革新
2014究極
2015未来に向かって
201670周年の象徴
2016株式市場の上場
2017祝!70周年
2018セルジオとの別れ
2019異なるオーナーには異なるフェラーリを
2020
2020優れた回復力を発揮するブランド
2021大きな変化の年
2009シューマッハの圧倒的強さ

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458 ITALIAが世界を魅惑

ヨンゴーハチ458 イタリアItaliaは、近年最も成功したフェラーリモデルのひとつです。2009年9月のフランクフルトモーターショーで発表されたこのモデルは、スタイリングと革新性に特徴がある稀有な存在であり、そのレース仕様モデルはサーキットで数々の勝利を獲得しています。フェラーリの経営陣が列席する中で発表された際、この車が特別な存在であることは、ジャーナリスト達の表情からして明らかでした。マラネッロが手掛けたこの美しい8気筒エンジンモデルは、技術革新、独創性、スタイリングへのこだわり、情熱を融合させた結果であり、イタリアが生み出した最高傑作のひとつと言えます。そのモデル名は、祖国イタリアの名前に排気量と気筒数の数字を組み合わせたものとなっています。

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このヨンゴーハチ458 イタリアItaliaは、パワーユニットからハンドリング、また各操作エレメントとその操作性、あらゆる点においてマラネッロの歴史に新たな1ページを刻みました。また、ドライバーの要求に対して正確で鋭いレスポンスを実現させるため、フェラーリのF1における経験が最大限に活かされています。さらに、インストルメントパネルもシングルシーターのものをベースにして開発されました。これをきっかけに、ドライバーは、一連のパラメーターを調節することで、パフォーマンスを最適化することができるようになりました。F1で7回チャンピオンに輝いたミハエル・シューマッハも、この車のデザイン開発に貢献しています。ピニンファリーナによってデザインされたこのヨンゴーハチ458 イタリアItaliaは、エアロダイナミクスの面で効率性に優れた1台です。フロントエアインテークからラジエーターへ向かう空気の流れを制御することで最適なダウンフォースを確保しながら空気抵抗を抑えています。4.5リッターのエンジンは、フェラーリが初めてミッドシップマウントしたV型8気筒エンジンです。最高出力は570 馬力hpを発生。F1で採用されている7速デュアルクラッチギアボックスが、そのパワーの伝達をアシストします。ヨンゴーハチ458 イタリアItaliaの0-100 km/h加速におけるタイムは3.4秒以下で、最高速度は325 km/hにおよびます。イーE-ディフDiffとエフワンF1-トラックTracという電子制御システムに加えて新開発のABSも備わっていることから、 卓越したパフォーマンスと完璧な安全性が約束されます。 ヨンゴーハチ458 イタリアItaliaは、フランクフルトモーターショーで初日から脚光を浴びると、それ以降は、雑誌「ロブ・レポート」のカー・オブ・ザ・イヤー、BBCの「トップ・ギア」におけるカー・オブ・ザ・イヤーとスーパーカー・オブ・ザ・イヤー、さらにはドイツの自動車雑誌「アウト・モートア・ウント・シュポルト」における同種の賞を受賞するなど、数年にわたって数々の栄冠に輝いています。また、エンジン単体においても、2011年、2012年、2014年に「ベスト・パフォーマンス・エンジン」と「4リッター以上のベスト・エンジン」に選出され、インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーの一角を占めることとなりました。ヨンゴーハチ458は、もちろんサーキットでも勝利を挙げています。レースの種類に応じて4つの仕様が用意されました。主な耐久レースに出場するためのジーティーツーGT2とジーティーイーGTE、他のGT選手権向けに用意されたジーティースリーGT3、そして米国の国内レース向けに用意されたグランGrand-ダムAm仕様です。さらに、これらを補完するマシンとしてヨンゴーハチ458 チャレンジChallengeがあります。このマシンはフェラーリのワンメイクレース用に開発されたものですが、多くのレースで他のコンストラクターに勝利するという実績も残しています。

ヨンゴーハチ458 ジーティーイーGTEは、ル・マン24時間レースのジーティーイーGTE-プロProクラスを2度制しています。このマシンで勝利したチームはエーエフAFコルセで、ドライバーは“ジミ”・ブルーニ、トニ・バイランダー、ジャンカルロ・フィジケラです。このほかヨンゴーハチ458 ジーティーイーGTEはジーティーイーGTE-アマAmクラスでも多くの勝利を獲得。最近では2016年に勝利しています。フェラーリはこのマシンで4つのコンストラクターズタイトルを獲得しました。ヨンゴーハチ458 ジーティースリーGT3は、4大陸で約500勝を挙げています。オーストラリアでのバサースト12時間レースや、伝説のサーキット、スパフランコルシャンでの24時間レースにおける勝利もその一部です。これらの勝利は跳ね馬のモータースポーツ史に新たなページを加えています。

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2009年の傑作