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8気筒エンジンのGTベルリネッタ

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308 GTB
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Dino 208 GT4
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1975初回
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1975ニキからジョディーへ

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8気筒エンジンのGTベルリネッタ

308シリーズは、おそらく世界中の数多いフェラーリ・ファンにとって最も身近な存在です。米国のテレビシリーズ「私立探偵マグナム」の中で主人公のマグナムが使用した車で、この番組が長寿番組となったこともあり、10年間にわたって6,000台以上が販売されました。このモデルから208や328が派生したことは言うまでもありません。そして、デビューの場となったのは、1975年にパリとロンドンで開催された 2つのモーターショーです。

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メカニカルな面ではDino 308 GT4と同一のエンジンが搭載され、美しさという点においてはピニンファリーナによるデザインが初代Dinoと365 GT4 BB berlinettaのラインを彷彿とさせました。V8エンジンの採用とシルエットの「新鮮さ」が相まって、オイルショックの時代であったにもかかわらず、アクティブな若者達を魅了しました。こうして人々とマスコミの間で瞬く間に成功を収めると、 その後に続いたV8モデルを含め、10年以上にわたってフェラーリの中心的なモデルとなります。

308 GTBは、ボディにグラスファイバーを初めて採用したモデルであることから、フェラーリに大きな変化をもたらしたと言えます。グラスファイバーは、軽量性重視のレーシングマシンに適した素材ですが、1976年後半の米国仕様車が、伝統的なスチールとアルミニウムを採用するようになると、 1977年の前半には欧州市場向けの車両もそれに従うようになります。そして1977年の後半になると、「タルガ」タイプのルーフを備えた308 GTS もラインナップに追加されます。1980年には、特に米国の排出ガス規制が新しくなったため、4つのキャブレターを用いていた燃料供給方式がダイレクトインジェクション方式に変更されます。これに伴ってモデル名が308 GTBiと308 GTSiになりました。 テレビの人気シリーズも308の評判を高めることに一役買っています。実際、このGTSは、メガヒットTVシリーズとなった私立探偵マグナムの中で、主人公のトーマス・マグナムがそのステアリングを握っていました。ハワイで撮影されたこの番組は、1980年から1988年にかけて8シーズンが放映されました。最初のシーズンでは、人気俳優のトム・セレックが1979年式のGTSを走らせています。このGTSは3リッターのV8エンジンを搭載する米国仕様車で、最高出力が240 cvにおよびました。第2シーズンで使用されたのは、ダイレクトインジェクションを採用した、最高出力214 hpの新型308 GTSiです。長方形をした2つのドラミラーとヘッドランプ後方のブラックグリルを特徴とするモデルでした。そして第4シーズン以降は、最高出力240 cvを誇る、1984年式の308 GTS Quattrovalvoleが登場しています。

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1975年の傑作