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異なるオーナーには異なるフェラーリを

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488 GT3 EVO 2020
SF90 Stradale
SF90
F8 Tributo
488 Challenge Evo
812 GTS
Ferrari Roma
2020
異なるオーナーには異なるフェラーリを
2019異なるオーナーには異なるフェラーリを
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2019新たなゴールに向かって

異なるオーナーには異なるフェラーリを

2019年、フェラーリの生産台数は最高記録を更新しました。しかも、5つの新型車を発表するたびに毎回、つまり5回も記録を更新したのです。

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この斬新で洗練された、またエレガントで画期的な5つのモデルは、「異なるオーナーには異なるフェラーリを」という原則に沿って納車され、ラインナップに革命をもたらしました。たとえば、跳ね馬史上初のPHEV(プラグイン・ハイブリッド車)であるFerrari SF90 Stradaleも、そのひとつです。このモデルは徹頭徹尾、極限的で、他の量産車とは比較にならないほどのパフォーマンスを発揮します。最高出力は1,000 cv、パワー・ウェイト・レシオは1.57 kg/cv、ダウンフォースは250 km/h時で390 kgにも達します。スタイリングも、フェラーリの過去20年間のミッドリヤ・エンジン・スポーツ・ベルリネッタの典型的なプロポーションを完全に一新した、画期的なものでした。 このスタイルとイノベーションの傑作は、またたく間に批評家を魅了し、iFデザイン・アワード2020において、栄誉ある75の金賞の1つを獲得した唯一の自動車となりました。

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このFerrari SF90 Stradaleがパフォーマンス面で限界を押し広げたのに対し、Ferrari Romaはスタイリング面で大きなパラダイム転換をもたらし、「La Nuova Dolce Vita 」(新しい甘い生活)というコンセプトを見事に体現しました。 調和のとれたプロポーションと美しいバランスのよいボリューム感に包まれた、このマラネッロ発の新型クーペは、1960年代のフロント・エンジン搭載のフェラーリ・グランツアラーにインスピレーションを得ています。 すべてを吹き飛ばすほど革新的な車であり、その時代を超えた洗練された美しさは、発売と同時に現代的なデザインの象徴となりました。Ferrari 812 GTSの開発を支えた要因のひとつは「時間」でした。このフェラーリの新しいV12スパイダーは、Ferrari 365 GTS4のデビューのちょうど50年後に登場したからです。従来、フェラーリのV12スパイダーとしては、1948年のFerrari 166 MMから、Ferrari 365 GTS4(別名「Daytona Spider」)まで、伝説のモデルが目白押しでした。Ferrari 812 GTSは、パフォーマンスと高級感の両面で新たなベンチマークを打ち立てました。雄大な800 cvのフェラーリのV12エンジンを搭載したことで、市場で最もパワフルなスパイダーとなっています。また、独特なリトラクタブル・ハードトップを採用したことで、ラゲッジ・スペースが拡大し、使い勝手にも非常に優れています。さらに、8気筒ラインナップには、新たに2つの逸品が追加されました。Ferrari F8 TributoとFerrari F8 Spiderです。このカテゴリーにおけるフェラーリの頂点を示すTributoは、その名のとおり、フェラーリ史上最もパワフルなV8への捧げ物(トリブート)となっています。この2つのミッドリヤ・エンジンの2シーターのF8は、同じ720 cvのエンジンを搭載しながら、性格はまったく異なります。

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とはいえ、革新性と戸外でのドライビング・プレジャーという点では共通しています。 しかし、フェラーリが人々を驚かせる能力は、車だけにとどまらず、 顧客やファンとブランド・バリューを共有するための新しい方法にも及んでいます。その一例が「ウニベルソ・フェラーリ」です。このまったく新しいイベントは、フィオラーノのコース脇に特設された会場で開催され、1カ月で14,000人以上の来場者を集めました。「ウニベルソ・フェラーリ」は、サーキットで勝利し、はてしない完璧さの追求を通じて自動車市場に足跡を残すという、エンツォ・フェラーリが思い描き、今なおフェラーリで働く男女が取り組んでいる、チャレンジに満ちた旅です。来場者は、歴史的なモデルや最新の車の性能に触れながら、どのようにして70年以上にわたる革新への不断の取り組みによって歴史のレガシーが築かれたのかを実感しました。

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これは、ル・マン24時間レースのGTE ProクラスでFerrari 488 GTEをドライブするピエール・グイディ/カラド/セラ組の優勝を祝うとともに、マッティア・ビノット率いるスクーデリア・フェラーリの成功に声援を送る役割も果たしました。この新しいチーム代表はチームに新たな活力をもたらし、セバスチャン・ベッテル/シャルル・ルクレール組がFerrari SF90で3勝を挙げたことで、フェラーリはコンストラクターズ選手権で総合2位を獲得しました。 しかし、際立っていたのは、モンツァでのルクレールのパフォーマンスでした。ルイス・ハミルトンのたび重なる攻撃をかわして勝利を収め、観客を熱狂させたのです。こうして、フェルナンド・アロンソの優勝から9年後、20万人の人々がフェラーリの勝利を祝うことになりました。折しも、その数日前には、ミラノのドゥオーモ広場でスクーデリア・フェラーリ90周年記念式典が開催されたばかりでした。この式典では、ロンバルディア州都ミラノの中心部を1万人のフェラーリ・ファンが赤い海となって埋め尽くし、華麗なフェラーリのF1のストーリーを支えた人々の功績に拍手を送ったのでした。この式典はフェラーリ・ファンの記憶に長く残ることでしょう。

2019年の傑作