1970
1971

365 GT4 BB

初のV12リヤエンジン

365 GT4 BB
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365 GTB4 Competizione
712 Can am
312 B2
365 GT4 BB
1972
365 GT4 BB
1971365 GT4 BB
00:00
各種の瞬間ガレージ
1947
1947初勝利
1948166 MMのデビュー
1949ル・マン勝利
1950
1950赤のミッレミリア
1950F1デビュー
1951F1初勝利
1952マルゾットのモナコ優勝
1952アスカリの勝利
1953スポーツカー選手権
1954最後のパンアメリカン
1954パリのクイーン
1955クーペのレディ
1956チャンピオンファンジオ
1957CALIFORNIA DREAMING
1957最後のミッレミリア
1958優美なチャンピオン
1959米国に挑む
1960
1960シリーズ開始
1961赤の独占
1962マスターピース
1963ル・マン、イタリア
19642つの世界のヒーロー
1965タルガで勝利
1966至宝の365 P
1967伝説のゴール
1968勝利への賛辞
1968アルゼンチンタンゴ
1969タスマニアのディーノ
1969ヨーロッパのマスターズ
1969新しいパートナー
1970
1970512 Sの奇跡
1971365 GT4 BB
1972312 P全勝
1972ホームサーキット
1973DINO 308 GT4が到着
197450回目の熱狂
1975チャンピオンのラウダ
1975初回
1976見事なオートマチック
19772回目のニキ
1978故郷で才能開花
1979シェクター世界一
1980
19808気筒エンジンを搭載した4シーター
1981モナコでターボが優勝
1982無敵の308 GTB
1983オープエアの楽しみ
1984フェラーリ初
1984スタイルの傑作
1985328、最後の舞台
1986米国の脅威
1987エンツォの夢
1988別れの日
1989マンセルのギア
1990
1990F1GP 100 勝
1991アイコンの進化
1992クラシックGT
1993クライアント専用
1994究極の洗練
1995F1ロードカー
1996シューマッハ初
1997革命的なギアボックス
1998スピード・フォルム
1999頂点に復帰
2000
200021年後
20012回目の世界タイトル
2002創業者への敬意
2003追悼アニエッリ
2004制止不能
2005SUPERAMERICAの魔術
2006エクスクルーシブXXプログラム
2007キミ、逆転王者
2008再びチャンピオン
2009ベンチマーク・カー
2010
2010赤のファン
2011全天候型FF
2012性能とデザイン
2013究極の革新
2014究極
2015未来に向かって
201670周年の象徴
2016株式市場の上場
2017祝!70周年
2018セルジオとの別れ
2019異なるオーナーには異なるフェラーリを
2020
2020優れた回復力を発揮するブランド
2021大きな変化の年
1971ニキからジョディーへ

365 GT4 BB

初のV12リヤエンジン

フェラーリは、常に人々に驚きを与えてきました。それがこのブランドの、誰もが認める大きな長所のひとつです。ニューモデルが発表される度にこれまでで最も美しいと思うように、次のモデルはデービューと同時に革新的なデザインと最新技術によって注目を集めます。そのことは、1971年のトリノモーターショーでワールドプレミアを祝った365 GTB4デイトナを引き継ぐ365 GT4 BBにも当てはまります。

365 GT4 BB

あたかもバトンを受け渡すかのように、デイトナの最後のモデルとBBの最初のモデルとが同時に製造された時期がありました。デイトナに代わることは不可能だと言われましたが、BBは完璧な成功を収めました。低い、極端にアグレッシブな流線形のプロフィールを備えたこのモデルは、F1ですでに使用されていた(全く同じではありません)12気筒ボクサーエンジンを搭載した初の市販フェラーリとなりました。この車に採用された技術的アプローチは、それまでのどのフェラーリモデルとも異なるもので、エンジンは従来のV12ではなくボクサー型が採用されました。BBはベルリネッタ・ボクサーを表します。この名称は、シリンダーに180°の角度を持たせ、車の重心を下げることを可能にした平坦な長方形のエンジンに由来するものです。技術的な観点から言うと、このソリューションはデザイン、構造のいずれにおいても複雑なものです。まさにそのために、このモデルの認証は通常より長い期間を要しました。BBでは、エンジン下部のオイルパンの脇に取り付けたトランスミッションにも細心の注意が払われています。

総排気量4400 cc、最高出力380 hp、最高速度300 km/h。卓越した性能水準によって、365 GT4 BBはデビューと同時に世界最速の車の栄冠を勝ち取りました。フレームに導入された、ドライバーズコンパートメントを「モノコック」構造の先駆けとなるスチールパネルで補強するという手法は特筆に値するものです。

ノーズのV字形は、ピニンファリーナのP6コセプトカーに由来します。ワイドなフロントグリルがラジエーターを保護し、その上部はボディのリブをたどって車の周囲を囲むラインへとつながっています。ボディを二分するそのラインが、ボディをいっそうシンプルに見せています。このセパレーションは下部のマットブラックと上部のレッド(または別色)のツートンカラーによって強調されています。このコントラストが車にスポーティで現代的なルックスを与え、今日でも色褪せることのないトレンドを先取りするものでした。 車の下部に施されるサテンブラック仕上げは、マラネッロで製造される全シリーズのオプションとなり「ボクサー塗装」と呼ばれています。シート後方の車内との境界を区切る湾曲したラインは、小さなドアに視覚的な錯覚をもたらします。マットブラックのエアロダイナミクス装備がルーフエンドに取り付けられています。さらに、この際立ったフェラーリのユニークな特徴となる6灯のラウンドテールランプと6本のエキゾーストパイプが備わります。リトラクタブルヘッドランプとワイドなホイールアーチは365 GT4 BBのクリアなラインを強調します。エクステリアの美が純粋さを表す一方、レザーインテリアの力強いスポーツマンシップは真のグランツーリスモスタイルの快適性とシンプルさを表現します。このモデルは、フロントボンネットにスペアホイールを収納した初のロードゴーイングフェラーリとなりました。

365 GT4 BB

1971 Masterpieces