1994
1995

F1ロードカー

F50のための技術と性能

F1ロードカー
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F355 Challenge
412 T2
F50
F355 Spider
1996
F1ロードカー
1995F1ロードカー
00:00
各種の瞬間ガレージ
1947
1947初勝利
1948166 MMのデビュー
1949ル・マン勝利
1950
1950赤のミッレミリア
1950F1デビュー
1951F1初勝利
1952マルゾットのモナコ優勝
1952アスカリの勝利
1953スポーツカー選手権
1954最後のパンアメリカン
1954パリのクイーン
1955クーペのレディ
1956チャンピオンファンジオ
1957CALIFORNIA DREAMING
1957最後のミッレミリア
1958優美なチャンピオン
1959米国に挑む
1960
1960シリーズ開始
1961赤の独占
1962マスターピース
1963ル・マン、イタリア
19642つの世界のヒーロー
1965タルガで勝利
1966至宝の365 P
1967伝説のゴール
1968勝利への賛辞
1968アルゼンチンタンゴ
1969タスマニアのディーノ
1969ヨーロッパのマスターズ
1969新しいパートナー
1970
1970512 Sの奇跡
1971365 GT4 BB
1972312 P全勝
1972ホームサーキット
1973DINO 308 GT4が到着
197450回目の熱狂
1975チャンピオンのラウダ
1975初回
1976見事なオートマチック
19772回目のニキ
1978故郷で才能開花
1979シェクター世界一
1980
19808気筒エンジンを搭載した4シーター
1981モナコでターボが優勝
1982無敵の308 GTB
1983オープエアの楽しみ
1984フェラーリ初
1984スタイルの傑作
1985328、最後の舞台
1986米国の脅威
1987エンツォの夢
1988別れの日
1989マンセルのギア
1990
1990F1GP 100 勝
1991アイコンの進化
1992クラシックGT
1993クライアント専用
1994究極の洗練
1995F1ロードカー
1996シューマッハ初
1997革命的なギアボックス
1998スピード・フォルム
1999頂点に復帰
2000
200021年後
20012回目の世界タイトル
2002創業者への敬意
2003追悼アニエッリ
2004制止不能
2005SUPERAMERICAの魔術
2006エクスクルーシブXXプログラム
2007キミ、逆転王者
2008再びチャンピオン
2009ベンチマーク・カー
2010
2010赤のファン
2011全天候型FF
2012性能とデザイン
2013究極の革新
2014究極
2015未来に向かって
201670周年の象徴
2016株式市場の上場
2017祝!70周年
2018セルジオとの別れ
2019異なるオーナーには異なるフェラーリを
2020
2020優れた回復力を発揮するブランド
2021大きな変化の年
1995継続的な革新

F1ロードカー

F50のための技術と性能

「4本のカムシャフトが1分間に4,300回転している状態、さらには、60個のバルブが1秒間に70回開く様子や、12個のピストンが目にも留まらぬ速さで上下に動く様子を思い描いてみてください。そして、これらのパーツ、そして弊社のオイルが耐えなければならないストレスを想像してみてください。フェラーリFerrari エフフィフティF50が最高出力を発生する際、ピストンのストロークによって、ブッシュには4トンの負荷が掛かります。ブッシュが瞬時に破損しないよう保護するには、信じられないほど薄い潤滑膜を形成させるしかありません。フェラーリはなぜシェルShell ヒリックスHelix ウルトラUltraのみに信頼を寄せるのでしょうか?それは、F50のエンジンと同様、シェルShell ヒリックスHelix ウルトラUltraにはF1のテクノロジーが活かされているからです。」

F1ロードカー

フェラーリFerrari エフフィフティF50の血統とF1との間には直接的なつながりがあることから、技術的な面だけでなく広報の分野においても両者の間に垣根は存在しません。マラネッロに潤滑剤を長年提供してきたサプライヤーが、その広告ナレーションの中でエフフィフティF50のパワートレーンを取り上げていることからも、両者の密接な関係性を確認することができます。スクーデリア・フェラーリの50周年を祝うためにジュネーブモーターショーで公開されたモデルは、まさしく公道を走るF1マシンでした。 F1の直接的な影響は、エンジンのみに留まらずコンセプト全体におよびました。実際、エフフィフティF50に搭載されたエンジンは、ナイジェル・マンセルとアラン・プロストが駆ったロクヨンマル640とロクヨンイチ641の12気筒エンジンをベースにし、排気量を3,500 ccから4,698 ccに増大させたものでした。さらに、シングルシーターと同様、エンジンはシャシーの一部となっていて、プッシュロッド式のリヤサスペンションがエンジンに取り付けられていました。カーボンファイバー製のシャシーに取り付けられたフロントサスペンションも、1980年代のイチニーロク126 シーCに採用されたサスペンションにインスパイアされたものです。また、ドライサンプシステムのオイルタンクは独立型ではなく、F1マシンと同様、ファイナルドライブの鋳造ハウジング内に組み込まれました。最先端の素材を使用していたことにも、F1レースとエフフィフティF50の密接なつながりが表れています。コンロッドとフロントハブには、カーボンファイバーからチタンまでのあらゆる素材を採用。ホイールにはマグネシウムとアルミニウム合金を使用しました。一方、リヤのハブには、シングルシーターの駆動力損失を低減するためにフェラーリが開発し、特許を取得したソリューションが採用されました。 ピニンファリーナが手がけたエフフィフティF50のスタイリングは、2,000時間およぶ風洞テストを経て完成に至ったもので、アイコニックな特徴を自然に備えていただけでなく、厳格な技術的・空力的要件も難なく満たしていました。

エフフィフティF50は、とりわけこの点について、当時の競合モデルを大きく凌いでいました。アンダーボディは抜群のグランドエフェクトを生み出す構造であったことから大きなダウンフォースが発生。横Gの値は最大1.4 Gで、F1マシンに肉薄していました。専用開発のタイヤグッドイヤーGoodyear フィオラノFioranoもグリップの強化に貢献しました。

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1995年の傑作