Ferrari Monza SP1およびSP2は、「Icona(イーコナ)」と呼ばれる新しいコンセプトの記念すべき最初のモデルです。フェラーリの歴史の中でも、とりわけ刺激的な存在を示した車輌をモチーフとし、特に大切なお客様とコレクターの方々に向けて展開する新しいセグメントのスペシャル限定シリーズです。目指すのは現代の美意識に基づいて時を超えたスタイルを実現すること。絶え間ないイノベーションによって先進的な技術コンポーネントと最高のパフォーマンスを備えたモデルです。
備考: 表示してある燃料消費量およびCO2排出量の値は、型式認証を受ける時点で適用されていた欧州規則(EC) 715/2007に基づいて算出されたものです。燃料消費量およびCO2排出量の値は、WLTPサイクルでテストした場合のものです。
風に刻まれたような純粋なそのスタイルは、未来的でありながら同時に過去のモデルを想起させるイメージを備えていますが、決して懐古趣味的なオマージュではありません。
インテリア・デザインは、特にドライバーのコックピットを中心に設計されました。
計器類、インストルメントパネル、そしてシートの構造についても根本的に見直しを図り、ドライバーの新たなニーズに応えるものとしました。
Monza SP1には812 Superfast直系のエンジンが搭載されますが、インテークマニホールド内を流体力学的に最適化することで、より性能を高めています。
バーチャル・ウインドシールドは基本的に、ドライバーのサイドエアロスクリーンの下を通るエアロダイナミクス的通路で、上部はエアロフォイルのような形状をしています。ボンネット上を流れる空気の一部がエアロスクリーン下のエアインテークに取り込まれ、そこで流速を高めてインストルメントパネルの前で垂直上方に偏向されます。エアロスクリーンの端にあるリップが強い負圧を生成し、ウインドシールド下のダクトから排出される気流を加速させます。その結果、コックピット周りにアップウォッシュとして知られる高いエネルギーの低速バブル領域を発生させ、ドライバー頭部への気流を逸らします。
これらによって、完璧なバランスを得たMonza SP1は、想像もできないほどに純粋で妥協のないスポーツカー・ハンドリングを実現しました。ウインドスクリーンのピラーもないため、ドライバーの視界を妨げるものはひとつもなく、F1マシンのように自由にコーナーを攻めることが可能です。ドライバーはツイスティーなテクニカル・コースでこの車輌のスポーティーな挙動を心行くまで堪能できます。常に痛快で、ひとつも難しい操縦性は示しません。
1950年代から1960年代初めにかけてマラネッロの工場で生産されたFerrari 166 MM 「Barchetta(バルケッタ)」は、長いボディラインを特徴とするオープンタイプのレーシングモデルであり、フェラーリの礎を築きました。この車は1948年9月のトリノモーターショーで「スパイダー・ダ・コルサ」として初披露されています。
フィアットの最高経営責任者だったジャンニ・アニエッリがこの新型フェラーリを見たとき、「これは車ではなくてバルケッタだ」と言ったことから、それ以来、この名前が定着したと、有名なイタリアの自動車ジャーナリストであるジョヴァンニ・カネストリーニがコメントしています。アニエッリがこの車に魅了されていたことは間違いありません。
フェラーリのヒストリーと直結したイメージを実現するために、ロロ・ピアーナとベルルッティというラグジュアリー・ブランド2社とコラボレートし、Monza SP1とSP2のための特別なアパレル&アクセサリー・セレクションをご用意しました。