1951年のカレラ・パナメリカーナに完勝したエンツォ・フェラーリは次なる勝利を確信してこのモデルを製作しました。作られたのはわずか4台で、すべてヴィニャーレがボディを架装しました。3台がベルリネッタで、1台がスパイダーでした。
熾烈な競争に正面から立ち向かうべく、ギア比の高い5速が追加になり、4連キャブレターを備えたシリンダーヘッドが新たに装着されました。こうした改良によって、従来型でも十分だったパワーは一層強化されます。同時に、リアアクスルとトランスミッションも強化されています。キネッティ/ルーカス組が3位で完走しました。