シーズン開幕前のプレスコンファランスは、1962年も先例にならって2月に開かれました。ここでは一連のミドエンジンスポーツレーシングカーが発表になり、その結果、新しい250 GTベルリネッタ(後に伝説的な250 GTOに発展する)はすっかり影が薄くなってしまいました。この年のプレスコンファランスで展示されたスポーツモデルのひとつが196 SPです。このモデルはディーノ・エンジンではなく、330のV12を半分に切ったエンジンが搭載されていました。事実、ボア・ストロークはまったく同じです。196 SPのフロントにはツインのエアインテークが備わりました。これは、1961年のF1で初めて用いられたエアインテークを応用したものです。