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オフィシャル・フェラーリマガジン:第 52 

今号では新しい296 GTBがドロミティ山地へと向かいます。Ferrari F8はシチリア島でタルガ・フローリオのコースをたどり、フランスではクリストファー・ランバートがPortofino Mの性能を試します
文 – Ross Brown

オフィシャル・フェラーリ マガジンの第52号が完成しました。画期的な296 GTBが表紙を飾っています。

フェラーリGTドライバーのダビデ・リゴンが操縦するV6ハイブリッドが、南チロルのブルニコ近くのアルプスのタイトな道路で解き放たれた走りを見せます。カメラマンのフィリップ・ルプレヒトが同乗し、まさに息を呑むような成り行きを捉えます。
シチリア島では、フェラーリ・ドライバー・アカデミーのドライバーのマーカス・アームストロングがFerrari F8でタルガ・フローリオの象徴的なルートを走ります。一方、フランス本土では、記憶に残る映画「ハイランダー」に出演したクリストファー・ランバートがPortofino Mで主役を演じます。

エンジン音の聞こえない、カヴァリーノ(跳ね馬)レストランには、静かな、平穏さが漂っています。そこはエンツォ・フェラーリが毎日食事を取っていたところでした。このレストランがリニューアルオープンし、イタリア屈指のシェフ、マッシモ・ボットゥーラ氏によって、地域の豊かな伝統と現代的な斬新さを併せ持った新しいメニューが生み出されました。 


前号ではFerrari Romaがスコットランドに渡りました。今回、アントニヌスの長城に沿って古代の兵士たちの足跡をたどります。今回、アイコン的なフェラーリは、オーストラリアのシドニーの市街を通り、内陸部のブルー・マウンテンズへと向かいます。そこはオーストラリア人のライフスタイルに「La Dolce Vita(甘い生活)」をもたらしてくれる場所です。  

今号は、イタリアの田舎にあるアンティークなヴィラが舞台です。若者のグループと最新世代のフェラーリによる伝統と現代的なデザインがミックスされたファッション・コレクションをご紹介します。ブランドの職人技、素材そしてデザインがもたらす美を著名なファッション・フォトグラファーのヨハン・サンドバーグ氏のレンズが捉えます。  


296 GTBがフェラーリの6気筒エンジンの輝かしい過去のルーツを思い起こさせるように、1958年にF1マシンに初めてV6エンジンを搭載したDino 246 F1から、1982年にフェラーリにF1 ンストラクター・タイトルをもたらしたセンセーショナルな126 C2に至るまで、世界の注目を集めたエンジンをたどります。


最後に、1952年のイギリスGPに参戦してから70年の月日を経て、Ferrari 375 F1がクラシケの専門家によって愛情を込めてレストアされ、思い出のレーンを走ります。