永遠なるミッレ・ミリア

26 10月 2020

エンツォ・フェラーリが述べている通り、このイベントは世界で最も美しいレースであって、世界33か国から400名のクルーが集まるなど、今回も従来同様、多くのクルーを呼び寄せる結果となっています。今年も『フェラーリ・トリビュート・トゥー・ミッレ・ミリア』は大成功を収め、99台のフェラーリによってレースが繰り広げられました。スタートラインには、512 BB、Testarossa、F40といった、フェラーリの歴史を物語るクラシック・モデルが数多く並びました。その中で最も古いモデルだったのは、1964年の330 GT 2+2です。

最近のモデルでは、488 Pistaと812 Superfastが最も多い台数を占めていましたが、Monza SP1、Monza SP2、そして新型812 GTSも姿を見せました。新型コロナウイルスの感染拡大によって開催時期が秋に移行したため、レースは従来よりもさらにエキサイティングなものとなり、走行ルート特有の難しさや魅力を理解しておくだけでは不十分で、悪天候や寒さへの対応も必要でした。

こうした負の要素があったものの、フェラーリのドライバーらは朝早く起床すると車に乗り込んでステアリングを握り、ロード・レースの興奮に駆られて自身のドライビング・スキルを試したのです。そうした中、参加したこれらのドライバーらは、マントヴァ、フェラーラ、シエナ、ルッカ、カステッラルクアートなど、美しいイタリア建築物立ち並ぶ都市を走り抜けるといったことも経験しました。