オフィシャル・フェラーリマガジン最新号が完成

29 5月 2020

オフィシャル・フェラーリマガジンの第46号の表紙を飾るのは、新型Ferrari Roma。夜のとばりが下りて魅力的な雰囲気を漂わせるイタリアの首都が背景となっています。美しい夜の写真を散りばめつつ、作家ベン・ショットが腕を振るったショート・ストーリーによって、芸術とスパイ活動の冒険へと読者を誘います。
 
もうひとつの首都、ベトナムのハノイも、往時の魅力と現代的な大都市が見事に融合した場所であり、エキゾチックな雰囲気をあらわにしています。オフィシャル・フェラーリマガジンでは、この街をご案内するとともに、F1の新しい市街地コースについてご紹介します。来年、ベトナムGPが初開催される予定のこの舞台は、チャレンジングな真の高速トラックとなることが期待されています。

続いて、過去と現在の2人のレーシング・チャンピオンに話を伺います。偉大なマリオ・アンドレッティは、1970年のセブリング12時間レースにおける、Ferrari 512での類い稀な勝利について詳しく語ります。また、デンマーク出身のニクラス・ニールセンは、レースを重ねることでチャレンジ・シリーズのランキングを上げ、チーム最年少で「跳ね馬」のGT公式レーサーとなったいきさつを話してくれます。

この2つのストーリーは、フェラーリ・オーナーの夢を実現する人々に向けたものです。テーラーメイド・プログラムでは、チェコの企業家のコレクションに属する、最もアイコニックないくつかのフェラーリについて、現代的な「瓜二つのモデル」が生み出されました。そこで、熟練の模型製作者たちがわずかな細部にまでこだわり、「跳ね馬」のアトリエモデルについて、1:8スケールのレプリカを作り上げる様子をアマルガム社の工場を訪れて取材しました。

本誌の技術セクションでは、新型Ferrari Romaのデザイン・チームに迫り、仕事の舞台裏をのぞきました。このFerrari Romaは、「跳ね馬」が今後生み出すスポーツカーにとって、スタイル上の新たなアイデンティティーとなります。続いて、SF90 Stradaleのエアロダイナミクスに関する秘密と、超軽量シートの構造を探りました。

最後になりましたが、私たちはセルジオ・スカリエッティの生誕100周年に敬意を表したいと思います。彼は、Ferrari GTOやTesta Rossaなど、フェラーリ屈指の名車を架装したカロッツェリアであり、エンツォ・フェラーリが「跳ね馬」の伝説を築くことに貢献しました。