フェラーリをあなたの腕に

17 12月 2019

高級自動車メーカーと高級腕時計メーカーは、どちらも最高性能のものを、最も貴重な素材を用いて美しいデザインに仕上げることを目指しています。したがって、フェラーリとスイスの高級腕時計メーカー「ウブロ」とが2011年からコラボレーションを続け、唯一無二のデザインとエンジニアリング・ソリューションを特徴とするタイムピースを生み出してきたことは、まったく驚くに値しません。直近では、跳ね馬の70周年を記念した製品として、2017年に「テックフレーム」を発表しています。そして今年、この2社は、「クラシック・フュージョン・フェラーリGT」を発表します。これはグラン・ツーリスモの世界を発想の原点とした時計であり、革新の精神、洗練性、機械的なパフォーマンスが追求されているうえに、エレガンスと美しさも備わっています。

チェントロ・スティーレ・フェラーリが考案したこの新しい時計は、マラネッロのワークショップが手掛けた各種のGTカーから着想を得ています。フェラーリのデザイナーらは、それぞれの専門知識を惜しげもなく投入し、自動車のデザインと時計製造に関するモータリゼーションとの間で橋渡しを行ないました。これにより、デザイナーらは、自動車以外のプロジェクトでも自身の実力を超えた成果を出すことに意欲的であることが証明されています。

この時計のルックスは時代に即した仕上りとなっており、コンセントリックなサスペンデッド・エレメントとしてデザインされたケースが特徴です。ダイヤルを強調するこのケースは、洗練された製造工程を経て加工されたものであることをほのめかしています。レーシング・マシンのタコメーターを思わせる丸型のダイヤルは、透明なサファイア・クリスタルの中に収められており、きわめて精緻なメカニズムが特徴の有名な自社製ムーブメント「ウニコ HUB1281」の存在をあらわにしています。このムーブメントは、ウブロが自社で手掛けた2番目のキャリバーです。

クラシック・フュージョン・フェラーリGTは、精緻な機械式時計を愛する人に向けたクロノグラフであり、現代風の洗練されたスタイルを腕元に演出したい方を対象としています。特徴的なエレメントも数多く備わっていて、 有名な跳ね馬ロゴが12時の位置に配されているほか、レッド(フェラーリ・カラー)でカラーリングされた針がダイヤル上を回転します。また、リスト・ストラップはブラックのラバー製で、その表面にはスケドーニ・レザーによる仕上げが施されています。スケドーニ・レザーは、マラネッロの歴史的なレーシング・カーのシートにも使用されている素材です。

高級ブランド2社の最も大きな特徴を纏っているこのクラシック・フュージョン・フェラーリGTは、多くの人々の胸を高鳴らせることでしょう。