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待望のイベント

10 marzo 2021

ベン・プルマン

昨年11月から延期されていた「2020フィナーリ・モンディアーリ」が、先週末、イタリアのミサノ・ワールド・サーキットで開催されました。


当然のことながら、今回のフィナーリ・モンディアーリは従来と異なるものでしたが、50人以上のドライバーが、XXプログラム、F1クリエンティ、フェラーリ・チャレンジの各マシンを走らせて2020年のシーズンを締めくくりました。移動規制が敷かれて参加者が減少する中、イベントは非公開で開催されましたが、従来と変わらない部分もありました。激しいバトル、壮観なサーキット、跳ね馬最高峰のレーシング・マシン、そして色褪せることのないチームとファミリーのスピリットです。

ドライバーらは木曜日に初めてこのサーキットを走ると、金曜日と土曜日にはヨーロッパと北米のフェラーリ・チャレンジ・シリーズに関する最終戦に臨み、 自身の488 Challenge Evoを駆り、素晴らしいミサノ・サーキットを舞台に、スリリングな激しいバトルを繰り広げました。レース終了後、2020シリーズの勝者たちはその栄誉を讃えられています:

フェラーリ・チャレンジ・ヨーロッパ
トロフェオ・ピレリ – エマヌエーレ-マリア・タバッキ (ロッソコルサ)
トロフェオ・ピレリAM – フレデリック・ポールセン (フォーミュラ・レーシング) 
コッパ・シェル – ロジャー・グローウェルズ (レース・アート - クロイマンズ) 
コッパ・シェルAM – "アレックス・フォックス" (SFグラン・エスト・ミュルーズ)

フェラーリ・チャレンジ北米
トロフェオ・ピレリ – クーパー・マクニール(フェラーリ・オブ・ウエストレイク)
トロフェオ・ピレリAM – デイブ・ミュージアル(フェラーリ・レイク・フォレスト)
コッパ・シェル – ブラッドリー・ホルストマン(フォーリン・カーズ・イタリア)
コッパ・シェルAM – ジャスティン・ウェザリル(フェラーリ・オブ・セントラル・フロリダ)

跳ね馬の最も特別な2つのプログラム「F1クリエンティ」と「XXプログラム」に関するマシンも週末に注目を浴びました。事実、サーキットを走ったマシンの中には、かつてキミ・ライコネンがドライブし、フェラーリに2度のF1コンストラクターズ・タイトルをもたらしたF2007とF2008が含まれていたのです。選りすぐりのXXモデルもローマーニャ州にあるこのサーキットを走り、オーナーたちを喜ばせました。

サーキットでのメニューが終了した土曜日の晩、フェラーリの2020 GTタイトルを獲得したドライバーに向けて授賞セレモニーが開催されました。このイベントはバーチャルな要素を取り入れた特別な形式で行われ、ヨーロッパ、北米、英国のフェラーリ・チャレンジを制したチャンピオンたちが出席する中、コンペティツィオーニGTのオフィシャル・ドライバーらもオンラインで参加しています。

セレモニーには、マーケティング&コマーシャル部門の最高責任者を務めるエンリコ・ガリエラと、GTスポーツ・アクティビティの責任者を務めるアントネッロ・コレッタが同席。ナショナル・シリーズのチャンピオンを讃えることでセレモニーが幕を開けると、 それに続き、インターナショナル・シリーズのチャンピンに対して各種の賞が授与されました。とりわけ賞賛されたのは、AFコルセのドライバーとしてFIA耐久トロフィーを獲得した、エマニュエル・コラード、ニクラス・ニールセン、フランソワ・ペロドです。シーズンを通じて大きな成果を残したことが高評価の理由です。また、アレッサンドロ・ピア・グイディも大きな喝采を浴びました。GTワールド・チャレンジ・ヨーロッパ耐久カップにおいて、フェラーリ史上初となるタイトルを獲得したためです。

レース最終日、ワンメイク・シリーズのフェラーリ・チャレンジは、ヨーロッパと北米の選手権を戦ったドライバーの直接対決の場となりました。フィナーリ・モンディアーリ・トロフェオ・ピレリでは、フロリアン・メルクス(バロン・モータースポーツ)とハン・シケンズ(HRオーウェン )が、それぞれトロフェオ・ピレリとピレリAMの2020年度世界チャンピオンに輝き、 フィナーリ・モンディアーリ・コッパ・シェルでは、ロジャー・グローウェルズ(レース・アート - クロイマンズ)とミハエル・シモンチッチ(バロン・モータースポーツ)が、2020年のコッパ・シェルおよびコッパ・シェルAMにおける新しい世界チャンピオンとなりました。

このフィナーリ・モンディアーリを締めくくったのは、恒例の展示走行プログラムとなっている「フェラーリ・ショー」です。ショーは、488 GTEと488 GT3 Evo 2020がサーキットを数週走ることで幕を開けました。これらは、今年のFIA世界耐久選手権やGTワールド・チャレンジ・ヨーロッパを走ったマシンです。このショーでは、2021年の世界選手権に出場予定となっている488 GTE(No.51およびNo.52)が披露されたほか、 F1マシン4台と新型の488 GT Modificataも特別にサーキットを走りました。

2020年のフィナーリ・モンディアーリが遅れながらも開催されたことで、フェラーリGTスポーツ・アクティビティ部門のレース・イベントも数週間後に再び開催される予定です。フェラーリ・チャレンジ北米の開幕ラウンド、およびクラブ・コンペティツィオーニGTの2021年シーズンの開幕が、3月26~28日にバージニア・インターナショナル・レースウェイで予定されています。