フィナーリ・モンディアーリに向けたフェラーリのロード・トリップ
Richard Aucock
記憶に残る旅、488 Pista Spiderでムジェロを目指す
その日は、夜明け前のアラームで始まりました。長距離を走らなければならないので、時間を無駄にすることはできません。フェラーリのイベントであるフィナーリ・モンディアーリ、さらには、そこに連れて行ってくれるFerrari 488 Pista Spiderが私達を待っています。私達はトスカーナ州フィレンツェの郊外に宿泊していました。北のムジェロに向かう道は長く、曲がりくねって、壮大です。フェラーリを走らせる早朝のロード・トリップにとっては最適なルートであると言えるでしょう。
ルーフを開きます。私達は、インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーの栄誉を獲得したエンジンをそばにして、そのサウンドをダイレクトに聞いてみたくなったのです。エンジンのスタート・ボタンを押し、8気筒エンジンが奏でる魅惑のサウンドを耳にし始めると、私達は想い出に残る旅へと出発しました。走行距離が伸びる中、スリルに満ちた走りが続きます。途中、給油と休憩のためにストップをしたものの、すぐにまた走り出しました。ムジェロが呼んでいるのです。
コーヒー休憩を取ってからは、上りや下り、さらにはヘアピンが連続する、スリリングなパッソ・デル・ジョーゴに挑みました。それは、心に残る山道であり、私達は何度か車を止めて景色に見入りました。Pistaはこのドライブにぴったりで、コーナーの出口に差し掛かるたび、咆哮を轟かせながら私達の身体をシートに押し付けました。本当に病みつきになります。こうした体験の積み重ねが想い出を作り上げるのです。
サーキットに近づくにつれてフェラーリの数が増え、興奮が高まりました。それぞれが互いに敬意を払っていることは明らかです。私達は、ついにムジェロのエントランスを通過しました。モータースポーツのすべてを讃える毎年恒例のフェラーリ・イベントがこのムジェロで開催されるためです。ルーフを閉め、バッグに荷物を詰めます。サイン用のペンも用意しました。488 Pista Spiderで訪れた、フェラーリのフィナーリ・モンディアーリ。さあ、行きましょう!
待ち受けているのは、丸1日かけて行われるレースであり、インターナショナル・チャレンジ・シリーズで優勝した4名のGTドライバーが参戦します。そして、フェラーリF1クリエンティとXXプログラムの双方が観衆を沸かせます。スクーデリア・フェラーリの90周年と、ル・マン24時間でのフェラーリ初優勝70周年を祝ったこのイベントには、2020年に参戦する最新のFerrari 488 Challenge Evoと488 GT3 Evoも姿を見せました。
記録的な数となった観衆は、このイベントで素晴らしい光景を目にしています。2019年のフェラーリ・フィナーリ・モンディアーリでは、ムジェロを訪れた来場者が43,000人を超えましたが、日曜日に訪れた28,000人の来場者は、イタリア空軍のユーロファイターによる迫力の儀礼飛行で歓迎を受けたのです。これは、フェラーリ・ロゴの由来に相応しいトリビュートであったと言えます。
フェラーリの祝宴が終了すると、私たちはその日の遅くにサーキットを後にしました。早朝に出発したにもかかわらず、疲れはありませんでした。帰路も、Ferrari 488 Pista Spiderで連続するカーブを駆け抜けます。ルーフを開けて、さあ出発です。