サロン・プリヴェをフェラーリが席巻

06 10月 2020

Richard Aucock

サロン・プリヴェ・ウィークがブレナム宮殿で開催されると、ウインストン・チャーチル卿の出生地では、あらゆる時代のフェラーリに大きな注目が集まりました。


ウインストン・チャーチル卿の本籍地であるブレナム宮殿では、その敷地内で『サロン・プリヴェ2020コンクール・デレガンス』が開催され、フェラーリのクラシック・モデルがクラス優勝を欲しいままにしました。

コロナ禍にもかかわらず、イベントはソーシャル・ディスタンスを十分に確保するとともに、来場者らを先駆的な新しいトラック&トレース・アプリである『Liber(リーバー)』で保護したうえで開催されました。2020年のイベントは『Coming Together, Keeping Apart(距離を保ちながら、共に集おう)』がモットーであることから、どの来場者もこれに従って行動していた模様です。

9月の末、コンクール・デレガンスに対しては記録的なエントリーがなされ、フェラーリが表彰台を独占する結果となりました。

1964年のFerrari 250 GT Lussoに関しては、パッショーネ・フェラーリのクラス賞を獲得したほか、コンクール・デレガンスでも、1949年登場の素晴らしいFerrari 166 MM Touring Barchettaに次いで3位を獲得しています。

『ベスト・オブ・ショー』に選ばれた車両は、エンツォ・フェラーリのお気に入りであったタツィオ・ヌヴォラーリがかつてレースで使用したスクーデリア・フェラーリのマシン、Alfa Romeo 8C 2300 Monza Spider by Zagatoです。

魅力的なフェラーリ・モデルを所有している他のオーナーらにも、サロン・プリヴェの審査員団によって各種の賞が与えられました。1973年のDino 246 GTSは『Post-War Touring(ポスト・ウォー・ツーリング)』の栄誉を獲得し、1991年のFerrari F40は『Classics of the Future(クラシックス・オブ・ザ・フューチャー)』に輝いています。

さらに、1951年のFerrari 212 Export Vignale Barchettaが『Best Interior( ベスト・インテリア)』の賞を獲得したほか、1957年のFerrari 500 TRCが『Passione Corsa(パッショーネ・コルサ)』に選ばれました。

サロン・プリヴェの会長を務めるアンドリュー・バグレーは次のようにコメントしています。「私の兄弟であるデビッドと私自身は、この最も厳しい時期にこうした世界的イベントを開催できたことについて、我々の後援者、マールバラ公爵、ブレナム宮殿の管理チーム、素晴らしいスポンサーの方々、自動車の出展者、ケータリング業者の方、各種のサプライヤー、そして私たちの優れたサロン・プリヴェ・チームに対し、感謝の意を表したいと思います。

イベントの規模は昨年を45%上回るほどで、AXAによるコンクール・デレガンスも、昨年のエントリーが61台であったのに対し、今年のエントリーは93台に増加しました。今年のサロン・プリヴェは、私たちの大きな期待をはるかに上回る結果になったと言えます」。