西海岸を走るクラシケ
08 12月 2016
1964年のジュネーブモーターショーでデビューを飾り、高い評価を獲得したFerrari 250 GT Berlinetta Lusso Competizioneは、スポーツカーがルーツであることを強烈にアピールする1台です。
モーターショーのわずか数週間後には、過酷なレースとして知られるフライブルク-シャウインスラントのヒルクライムでレースデビューを飾り、2位を獲得。さらに、その年のツール・ド・フランス・オートモービルでは粘り強い走りを見せつけ、最終的に5位でフィニッシュするという結果を残しています。
2009年、現在のオーナーであるピート・レースリーは、スイスのコレクター、ペーター・ホイベルガーからこのLussoを購入しました。この車は人々の心に深く刻まれたモデルです。以前、 ホイベルガーがシェル・フェラーリ・マセラティ・ヒストリック・チャレンジでLussoを走らせたときも、そこにいた観衆は、スパ・フランコルシャンのような伝説的なサーキットで披露されたかつての走りを思い返しています。
ホイベルガーは、2000年にマラネッロのクラシケ部門でこの車を完璧にレストアし、新たな命を吹き込みました。そして2008年にクラシケの認定車としてオークションに出品された際、レースリーがそれを購入したのです。
エンジンにはリビルドの必要性が全く無く、Lussoは今もなお、ラリーや週末のドライブで人々に感動を与え続けています。
現在ではわずか3台しか存在しない競技用モデルのLusso、私達は、そのすばらしく刺激的な跳ね馬の1台に乗り、現在車が保管されているサンフランシスコからバークレーまで湾を横切ってドライブを楽しみました。