チャレンジ・シリーズの新たなイギリス選手権が始動

17 12月 2019

ロックダウン施策によって開催の先送りを余儀なくされたフェラーリ・チャレンジ・シリーズのイギリス選手権が、2020年7月、イギリスのサーキットに再び戻ってきます。これはファンやドライバーにとって朗報で、特にイギリスでは世界中のレーシング・ライセンスをもつ数多くのフェラーリのクライアントを歓迎しています。

昨年2019年に、イギリスは、フェラーリ・チャレンジのナショナル・シリーズのチャンピオンシップのホストに選ばれた初めての国となり、これまでヨーロッパ、北米、アジア・パシフィックのグローバルなエリアで開催されてきた選手権の一角を占めるようになりました。当初、このナショナル・シリーズは大きな賭けのように受け止められましたが、実際には思い通りの結果をもたらしました。初開催のフェラーリ・チャレンジのイギリス・シーズンは成功を収め、今年は2回目のシーズンを迎えます。2020年は、イギリスでのインポートを開始してからちょうど60周年に当たり、イギリスはフェラーリにとって2番目に古いマーケットとなっています。

フェラーリ・チャレンジのイギリス選手権は、歴史的なイギリス・グランプリのサーキットである シルバーストーン、ブランズ・ハッチ、ドニントン、そしてスネッタートンの3か所で開催されます。チャレンジ・シリーズのイギリス選手権は、Ferrari 488 Challengeを所有する英国のクライアントであれば誰でも参戦が可能です。昨シーズンから参戦しているパイロットに加えて、フェラーリの「レディ・トゥ・レース(Ready to Race)」コースを合格した多くのレース初心者も参戦します。

他のフェラーリ・チャレンジ・シリーズとは対照的に、イギリスのレーサーは、国際C級ライセンスではなく、国内A級ライセンスだけが求められ、非常に参加しやすくなっています。新たなスケジュールは、7月24日から26日にブランズ・ハッチで開催される3レースの選手権で火蓋が切られます。レースは、インディ用ショートトラックとグランプリ用のフルトラック設定の両方で行われます。後者は、イギリスのモーターレースの歴史で伝説を生み出してきたトラックであり、フェラーリ・チャレンジのレーサーにとって初めての舞台となります。

もうひとつの歴史的なイギリス・グランプリのトラックはドニントンにあり、ここもチャレンジ・シリーズのイギリス選手権の初開催地となります。チームはその後、イギリスのF1の現在の本拠地、シルバーストーンに転戦し、10月、スネッタートンで最終戦を迎えます。ここには昨年、いくつかのスリリングなレースが繰り広げられたサーキットがあります。

このシリーズは、若い世代から熟年の世代に至るまであらゆるレーサーを引きつけます。70歳代のアレックス・モスは、今年のシリーズで最高齢のドライバーです。昨シーズンの最後に当たってモスが語りました。「私は1986年以降レースをしていませんし、参戦するには自分が歳を取り過ぎていると思っていました。最初にマシンに乗り込んだとき、『私は、何てことをしてしまったんだろう?すごいことだけど、その分だけ恐ろしい』と思いました。しかし、このチャンピオンシップがもたらす仲間意識は、信じられないほどです。友情、独特な愉しさ、激しいレース、仲間に勝ちたいという欲求。私はレースをトータルで愉しんでいます」と語りました。

新たな2020年シーズンの開幕にあたり、フェラーリ北ヨーロッパの地域マネージャーを務めるフランチェスコ・バーリは、次のように語っています。「私たちは、フェラーリ・チャレンジのイギリス選手権が、初シーズンであったにもかかわらず信じられないような成功を収めたことに興奮しています。また、2019年に参戦した多くのドライバーが今年も参戦してくれること、さらには、Ferrari 488 Challengeで初めてサーキットを走る新しいドライバーを迎え入れられることに対して喜びを隠せません。フェラーリ・チャレンジのイギリス選手権からヨーロッパ選手権に進むクライアントもいますが、それこそが、私たちの望んでいたことなのです」。

 

新たなフェラーリ・チャレンジのイギリス選手権2020年シーズンは、以下の日程で行われます。:

7月24日-26日、ブランズ・ハッチ

8月29日-30日、ドニントン

9月19日-20日、シルバーストーン

10月9日-10日、スネッタートン