Ferrari F12tdfスペシャルな一台

27 5月 2016

ベルギー・フェラーリ・クラブ会長のニコラ・ダニエッロ氏は濃厚な一週間を過ごしました。フェラーリ・トリビュート・ミッレミリアに参加し、愛車599GTOで美しい国イタリアの道路を走った後、ダニエッロ氏はマラネッロを訪れました。待ちに待った夢が叶ったのです。お客様のご希望に合わせた素晴らしいテーラーメイド・プログラムは、F12tdfはまさに唯一の一台を実現させました。TOFMは今回、情熱的なクライアントと話をかわすことができました。

 

TOFM:あなたの跳ね馬に対するパッションについてお聞かせください。

 

NDA: 小さい頃から仕事でベルギーに移り住んだイタリア人の父親から伝えられました。もちろん家には模型を欠かすことはありませんでした。私が実物を持てるようになったとき、コレクションは家の中からガレージ内に移しましたが。2008年初めてのフェラーリ430 Scuderiaを購入しました。2010年には599GTO、2012年には458 Specialeを購入しました。

TOFM: そして、今回は F12tdfのテーラーメイドということですが、なにか特別なプロジェクトがあるようですが…。
 
NDA: 私の夢は、後にl’ÉcurieNationaleBelgeとなったジャック・スウォーターのÉcurieFrancorchampsに敬意を払うことです。小さなチームでしたが、1967年のル・マンでの24時間耐久レースでウィリー・メレスとジェーン・バルトンとタッグを組んだ330P4は3位を確立しました。素晴らしいストーリーでした。このF12tdが今回テーラーメイドするヒントとなったのです。カラーリング、細部、そして内部の精密さまで、当時の感動を現代で味わうことができるように。

TOFM: 今回の実現に関してなにか逸話がありますか?

 

NDA: マラネッロのテーラーメイドのアトリエへ330P4の模型と200枚以上の写真資料を持って実際に足を運びました。限りなくオリジナルに近いひとつの形を決めるまで3時間を要しました。すでに私の頭にあったいくつかのアイデアは断念せざるを得ず、最終結論はどんな予想を超えた最高のものと言えるでしょう。

TOFM: テーラーメイド・プロジェクトについてどう思われますか。
 
NDA: 素晴らしいです。跳ね馬の車は一台一台がオンリーワンです。しかしテーラーメイドはそれよりもオリジナルなのです。あなたの望みがそのまま現実となるのですから。最高の個性を引き出す一歩でしょう。そのあとはワンオフプログラムしかありません。私は今後もフェラーリ・テーラーメイドしか持たないと言い切ることができますね!

TOFM: 最後に、あなたにとってフェラーリとは何でしょうか?
 
NDA: 情熱です。また大きなファミリーなようでもあると言えます。クラブ会員は深い友情で結ばれています。それだけではなく、マラネッロで働く女性、男性は独特な感性の持ち主です。彼らは私にマラネッロがホームのように感じさせてくれます。それは、この世界のすべての現実では計り切れない特別なクオリティーなのです。