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カバー・ストーリー

22 marzo 2021

ベン・プルマン

オフィシャル・フェラーリマガジンの印刷版が第50号を迎えたことから、今回は過去12年間に表紙を飾った大胆なデザインや特別な車の数々を振り返ります。


オフィシャル・フェラーリマガジンは、跳ね馬ファンに向けて2008年に創刊されました。同誌は、驚くべき画像や技術的洞察、掘り下げたインタビュー、興味深いインフォグラフィック、さらには魅力的な文章によって、 ロードカーやコンペティション・モデル、技術とデザイン、そしてカスタマー・イベントやクラシックカーに至るまで、跳ね馬のすべてに迫っています。

オフィシャル・フェラーリマガジンには、年に3回発行される印刷版のほか、シーズン末に出版されるイヤーブックがあります。マラネッロのレーシングカーとロードカーにまつわるあらゆる活動について詳述するため、エンツォ・フェラーリが1950年代に伝説的な書物を出版しましたが、このイヤーブックはそれにインスパイアされたものであり、現在では220ページ以上の独立した刊行物として発行されるようになりました。

これら4つの年間刊行物を合わせ、オフィシャル・フェラーリマガジンは第50号に到達しました。どの号も刺激的かつ魅力的な情報記事が満載で、過去12年にわたり、技術、パフォーマンス、ライフスタイル、デザイン、文化、アート、そしてイタリアのスピリットとスタイルについて紹介してきました。

50号を迎えたということは、その表紙も50種類あるということです。オフィシャル・フェラーリマガジンの表紙は思い切りのある大胆なデザインが特徴で、これまで10年以上にわたり、重要な記念日や最先端の技術、さらには跳ね馬の手掛けた最新のオンロード・モデルやレーシング・モデルまで、あらゆるものを取り上げてきています。 

第1号のモンタージュ作品にはじまり、第8号は12気筒のクランクシャフト、 第21号は緑色の特別なフェラーリ・エンブレム、第26号は米国でのフェラーリ60周年を記念する大胆なグラフィック・デザイン、 第41号はエレガントな跳ね馬、そして最新の第50号はシャルル・ルクレールとカルロス・サインツといったスクーデリアのF1ドライバー2名。どの表紙も一つとして同じものはなく、つねに人々を惹き付け、魅了してきました。 

50ある表紙を一堂に並べると、オフィシャル・フェラーリマガジンの絶え間なく進化する革新的なデザインだけでなく、それらに着想を与えた跳ね馬の広大な世界をも表現する、魅力的な回顧展さながらの様相です。