目を見張るほど美しいフェラーリF430 GTC は2006年シーズンにデビューしました。マラネロのコルセ・クリエンティ部門がミケロット・アウトモビリの協力を得て開発したモデルで、F430ロードゴーイング・ベルリネッタをベースにしています。デビュー以来、出場したクラスで圧倒的な強さを誇りました。主要なレースリザルトは以下の通りです。2006年と2007年のFIA GT2のマニュファクチャラーズカップおよびドライバーズタイトル。2008年のFIA GT2のドライバーズタイトル。2007年アメリカン・ルマンGT2シリーズのマニュファクチャラーズカップ。2008年ルマンLMGT-2クラス優勝。
これまでフェラーリはGTレースにおいて、輝かしい歴史を誇ってきました。特に 1950-60 年代には、フェラーリ・ドライバーによるワークス参戦をはじめ、多くのクライアントを通じたプライベート・チームによる参戦などで、世界中のサーキット・レースや公道レースで数々の勝利を収めました。
フェラーリにとってGTレースへの参戦は2つの役割があります。ひとつは、F1と同様に、GTレースを新しい市販モデルの開発の場として利用するため。そしてもう一つは 2006年コルセ・クリエンティ部門がミケロット・アウトモビーリとともに開発した 430 GT2 のプライベート・チームへの提供を通じて創り上げた伝説をさらに大きなものとすることです。430 GT2は、このカテゴリーにおいて最も成功した車輌であることはレース・リザルトが証明しています。2011 年、 F430 GTC は、 ミッドシップ V8 フェラーリの458 イタリアをベースとした新型 458 GT2 (ワンメイク選手権車輌として 5 代目となる車輌)へバトンを渡します。この458 イタリア GT2は430 GT2同様GT2 、 GT3 レース仕様のマシンとしてミケロット・アウトモビーリとの共同で開発された車輌です。