フェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリ・アジア・パシフィック(APAC)シリーズは、最後のレース3が開催されました。今回のイベントは、跳ね馬の他のシリーズからも参戦が可能な「ウィンター・シリーズ」2戦の第1戦で、このあとドライバーはドバイへ移動して、再び3レースに臨みます。しかしその前に、どのクラスも激戦のスリリングなレースが繰り広げられました。
トロフェオ・ピレリAMクラスでは、再びクリスチャン・ブルンスボルグ氏(Formula Racing)がレースを支配。挑戦者のアンジュ・バルド氏(SF Cote D'Azur Cannes - IB Fast)は、またもや非の打ち所のないレースをしましたが、2位に甘んじるほかありませんでした。3位争いは、クラウス・ジーブランステン氏とジョニー・ラウルセン氏によるFormula Racingのチームメート対決となりました。先に優位に立ったのはラウルセン氏でしたが、ジーブランステン氏はレースとおして引き離されず、残りわずか1周で同国のラウルセン氏を抜き去って、表彰台の最後のスポットをつかみました。
コッパ・シェル・クラスでも、ロマン・ジエミアン氏(Al Tayer Motors)が3回のレースすべてで圧倒的なパフォーマンスを見せ、ハットトリックを決めました。ジエミアン氏は、週末とおしてジェイ・パク氏(FMK)とアンドリュー・ムーン氏(FMK)と接戦を演じた末に、レース3でもライバルをしのいで表彰台の頂点に立ったのです。パク氏とムーン氏の韓国人対決は長く続きましたが、今回はムーン氏が非常に安定した走りで上回り、オープニングラップに不運なスピンを喫したパク氏の追い上げを抑え切りました。
コッパ・シェルAMクラスでは、本来の調子を取り戻したレネ・マテラ氏(Scuderia Praha)が、ライバルを24秒近くも引き離す圧倒的な強さを見せて、ポール・トゥ・ウィンを飾りました。2位はカーク・ベアウォルト氏(Blackbird Concessionaries)で、これに僅差で続いた3位は、週末とおして着実な進歩を見せたブレット・ジェイコブソン氏(Ferrari of Houston)でした。戦いは激しさを増し、数々の挑戦が見られました。シリーズの次のラウンドもアクション満載のスリリングな週末になるに違いありません。
スケジュール
次のフェラーリ・チャレンジ・アジア・パシフィックは、2022年1月12日~14日にドバイ・オートドロームで開催されます。